アルコール中毒ROCK

酒と病気と音楽と人生を転がり倒す。

りん

42.『29歳』戦ぎの手紙

ある日僕は飛び降りるマンションを決めた。 泣きながらみーちゃんに遺書を書いた。 みーちゃん愛してるよ みーちゃん愛してるよ 涙が止まらなかった。みーちゃん僕が死んだら悲しむかな。ごめんよ、みーちゃん。愛してるよ。 深夜0時が回った月曜日の真夜中…

40.『28歳』愛しのりん。

9月1日。 仕事が終わった僕は夕方からりんをドライブに誘った。市内をぐるぐる回りながらのドライブだ。 マクドナルドのドライブスルーで月見バーガーを注文すると僕達は「油山展望台」という山の山頂まで行くことにした。 油山展望台山頂に着くと2人で夜景…

38.『28歳』香椎花園デート。

次の日曜日はりんを香椎花園という遊園地に誘った。りんから「OK」をもらい愛車のワゴンRでりんの家の近くのバス停まで迎えに行った。 CG202を飲み準備万端だ。 バス停に向かって小走りに走ってくるりんが見えた。僕は車を降りて助手席のドアを開けた。 「恥…

37.『28歳』2回目の告白。

夕暮れ時、天神町の警固公園という場所でりんと待ち合わせをしていた。 りんがオレンジ色のTシャツを着て現れた。 はにかんだ笑顔が可愛い。 僕とりんは営業している屋台を物色して「天后」という名前の屋台に入った。 屋台は景気良くサラリーマンの人々やカ…

36.『28歳』初めての告白。

りんへの想いは募るばかりだった。 28歳の7月7日、七夕。日曜日。 僕はチャットにログインした。 りんがオンラインだった。 りんに個人的に話しかけた。 「おぉ、かのん!どした?」 僕は勇気を振り絞ってタイピングをした。 「僕と付き合って下さい!」 し…

35.『27歳』確信の恋。

土曜日の夕方。 りんとじょじょと連絡を取り合って大名町の『折井の四季』という個室の料亭で待ち合わせた。じょじょとりんは先に到着していて僕は遅れて入った。 じょじょはあいも変わらずトボけていた。 りんも上機嫌で焼酎の『中々』という麦焼酎を呑んで…

33.『27歳』夜桜の恋。

春が来た。 日雇い労働者だった僕は元請け会社の 『夢田組』 という鳶、土工会社から引き抜きにあった。 月給25万円で会社から徒歩1分の所に会社が借りているアパートがありそこに住めるといった好条件だった。部屋は2階の203号室でロフト、簡易照明付きで天…