アルコール中毒ROCK

酒と病気と音楽と人生を転がり倒す。

37.『28歳』2回目の告白。

夕暮れ時、天神町警固公園という場所でりんと待ち合わせをしていた。

 

りんがオレンジ色のTシャツを着て現れた。

はにかんだ笑顔が可愛い。

僕とりんは営業している屋台を物色して「天后」という名前の屋台に入った。

屋台は景気良くサラリーマンの人々やカップルがいた。

ビールと焼き鳥を数本注文してりんと乾杯した。ワイワイと賑わう屋台。

 

そんな中となりに座っていたおじさんが話しかけてきた。

「お兄ちゃん達は恋人ね?」

僕はドキっとしたがりんが間髪入れずに

「違います」

と言った。当たり前だがガックリきた。

 

そのままじょじょの話しやチャットの話なんかして少し酔ってきた。

 

警固公園で少し休もうか」

 

僕とりんは屋台から隣にある警固公園のベンチに座って休憩した。

僕は不甲斐なく酔ってしまいりんの肩に寄りかかった。りんも「どんとこい!」と言ってくれた。

僕はもう一度「付き合って下さい」と言った。

答えは「NO」だった。

 

帰り道、

りんをバス停まで送ると僕はとぼとぼと歩いて帰った。

 

ただ、

まだ諦めたくなかった。

諦めるには早すぎる。

りんじゃないとダメなんだ。

 

帰り道

自分に言い聞かせながら夜の商店街を帰っていった。

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