アルコール中毒ROCK

酒と病気と音楽と人生を転がり倒す。

40.『28歳』愛しのりん。

9月1日。

仕事が終わった僕は夕方からりんをドライブに誘った。市内をぐるぐる回りながらのドライブだ。

マクドナルドのドライブスルーで月見バーガーを注文すると僕達は「油山展望台」という山の山頂まで行くことにした。

 

油山展望台山頂に着くと2人で夜景を見ながら月見バーガーを食べた。

 

月見バーガーを食べ終わり何気ない話をしていた。僕はおもむろにりんに話しかけた。

 

「りん、

    これが最後の告白だよ。

    僕と付き合ってくれないかな」

 

りんは考え込んでいた。

押しの一手。

 

「りん、

    試しでもいいから

    一回付き合ってみないかい?

    お願い!」

 

りんはうつむいていた顔をゆっくり上げるて少し考えてから「コクリ」とうなづいた。

 

よっしゃー!4回目の正直!

心の中でガッツポーズ!

 

「ありがとう、りん」

 

僕はりんの左手を握った。

りんは恥ずかしそうにしていた。

 

その日、初めてりんの家の前にまでりんを送り届けた。

帰りは祝杯の缶ビールを呑みながら僕は帰っていった。

 

家に着いた僕はタロちゃんに今日の出来事を報告した。タロちゃんは僕の家に駆けつけてくれた。祝い酒だ。

 

「金ちゃんとりんちゃんに

   かんぱーい!」

 

「ありがとう!

    かんぱーい!」

 

コンビニで買い込んだツマミ片手に缶ビールを呑んだ。タロちゃんも焼酎片手に生ハムを食べた。

 

「な!言ったろ!?

   2人は結ばれる運命だったんだよ!」

 

僕は照れながらうんうんとうなづいた。

タロちゃんは続けた。

 

「けど4回も諦めずに告白するなんて

   金ちゃんすごいよ!

   このまま結婚真っしぐらだね!」

 

僕は嬉しくて缶ビールをぐいぐい呑んで言った。

「じょじょも呼ぼうか!!」

タロちゃんは「いいねー!」と言いじょじょを携帯で呼び出した。

 

しばらくして玄関のチャイムが鳴った。

じょじょだ。

 

「かのーん!おめでとう!

   ひゅーっ!」

 

じょじょはたらふく酒を買ってきた。

 

「ザラー!久々ー!」

 

ザラことタロちゃんにじょじょは挨拶した。

タロちゃんはニコニコして手を振った。

3人で呑み会が始まった。

 

「かのん!りんちゃんを射止めたね!

   おめでとう!」

じょじょの言葉に僕は頬を赤らめた。

 

「金ちゃんはやる時はやる音なんだよ!」

タロちゃんが意気込む。

 

「まだはじまったばかりだよー」

自信無さげに僕が言うとタロちゃんとじょじょが口を合わせて、

 

「4回も告白して何を言う!」

 

と言われてしまった。

宴は夜遅くにまでになった。

りんは寝たかな。

 

そんなことを思いながら夜は更けていった。

とにかく僕は

りんからOKをもらえたのであった。

幸せだった。

 https://m.youtube.com/watch?v=zCMuv3h5teA

 

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